3歳になってからのプログラム②

息子がサービスを受けていたのはAdaptive Solutions Multi ServicesというPreschool。

どういったシステムなのかわかりませんが、Special Needs Kidsじゃない子供たちも通っていたようで、Special ClassとIntegrated Class (Special Needs KidsとNon Special Needs Kidsが混在するクラス)がありました。

最初は午後にデイケアを抜けてパートタイムでサービスを受けていましたが、途中からフルタイム(といっても朝8時からお昼頃まで)でサービスを受けるようになりました。

息子が通っていたのはSpecial Classだったのでクラスにいる子供たち全員が何かしらのDisabilityを持っていたということ。まったく言葉を発せず、落ち着かせるのも大変そうな子供たちもいれば、ぱっと見なんでこのクラスにいるのかわからない子供たちもいます。(普通に話しかけてきて会話が成立する)

定期的にEvaluationがあり、その度にレポートをもらっていました。どれだけ息子の発育が遅れているか見せつけられるので毎回精神的にきつい内容でしたね。

憎きスクールバス…

それまでスクールバスで苦労していたので、朝出勤時にスクールバスともめる時間がないと判断した私は、スクールバスはの迎えはいらないということにしました。ただ、サービスが終わった後、またデイケアまで送ってもらう必要がありましたので午後のスクールバスは使っていました。

他の都市ではわかりませんが、NYCでのスクールバスは本当にひどいです。大切な子供を預かっているという立場なのに、連絡なしで遅刻・連絡がつかない・失礼な態度などなど。できれば関わりたくないというのが正直な心情。。。

何か問題があれば市の担当機関に苦情を入れ続けます。特に何もしてくれないことが多いですが、うちの場合はすこーしだけ改善しました。

You can contact the DOE’s Office of Pupil Transport (OPT) for students in grades K-12 at 718-392-8855 and for students in Pre-K or EI at 718-482-3800 or email us(Open external link) 

https://www.schools.nyc.gov/school-life/transportation/transportation-overview

3歳になってからのプログラム ①

こちらの記事( Early Intervention )で3歳になる前に受けたプログラムのお話をしました。今回は3歳になってからどんなサービスを受けたかお話ししたいと思います。

3歳になるとPreschool Ageとみなされるようで、プログラムの管轄も教育委員会 (Department of Education) に変わります。


Special Education in NYC
All students with disabilities who require special education services have Individualized Education Programs (IEPs). The IEP, which is created by a team that includes you, the parent; contains information about your child’s interests, strengths, needs, goals, and educational program. It is a legal document that describes how the DOE will provide your child:


A Free and Appropriate Public Education (FAPE)
In the Least Restrictive Environment (LRE).

https://www.schools.nyc.gov/special-education/preschool-to-age-21/special-education-in-nyc

息子くんの場合は2歳半からEarly Interventionを受けていたので、プログラムの移行はわりかしスムーズに進んだように記憶しています。ただ、別プログラムであることで、別の担当者との会議、一からのEvaluationをしなければいけなかったと思います。この時に言われたのは;

「家で日本語を話しているって言わないほうがいいかもしれない。通訳が見つからないことでプロセスがうまく進まない可能性が高い。」

このアドバイスを受け入れて、日本語は多少話すけど、主なコミュニケーションは英語で行っている、という前提で進めた結果、どんどんスムーズに進みました。

実際、息子くんには言葉があまり通じないですし、夫とは英語のコミュニケーションですので、息子くんにはほぼ英語で話しかけていましたし。

万が一、両親ともに日本人で、家では100%日本語でコミュニケーションをとっていて発育の遅れが見つかった場合、いったい皆さんどんな苦労をしているんだろう…実費で通訳を雇っているんだろうか?と今になって疑問に思っています。

アプローチ方法の変更が大正解!

2歳半から始めていたセラピー。デイケアの一角を使ってスピーチ、OTと週1回30分程度で受けていましたが、あまり効果がないようでした。OTセラピストもあまり感じがよくない人みたいでデイケアのオーナーも難色を示していたところでした。

Evaluationを進めるうちに、息子くんの状態があまりよくなく、言葉の遅れだけでなく学習能力にも遅れが出ていると指摘されました。

現状のセラピーでは全然足りない!至急より良いサービスを受ける必要が出てきたため、毎日2時間、それに特化した学校に通わせてもらえることになりました。

幸い、送り迎えのバスも無料で提供してもらえますので、朝デイケアに連れて行ったあとバスが迎えに来て学校が終わったらバスでデイケアまで送り届けてくれます。

※このバスとのやり取りもだいぶ苦労しました・・・・

そこに通うようになって1か月、あっという間に変化が見えるようになりました!デイケアのオーナーもびっくり。

歌を歌おうとしたり、言葉を発しようとしたり、他の子供たちと遊ぼうとしたり。ポジティブな効果がどんどん出てきたのです!

やっぱりそれ用にトレーニングしてきた人たちは違うんだなぁ…と感心したのを覚えています。

それでもまだまだ単語は増えませんし文も話せていないので、会話ができるまでの道のりは長いのです…

(続く)

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Early Intervention

情報を発信するにあたり、今までどんなサービスを受けてきたかも整理したいと思います。しかし、人間です。しかも子供二人出産してますので、脳みそが完全に崩壊しています笑 サービス開始時期が、記憶してた時期とずれておりました。

NYC無料サービス Early Intervention (~3歳まで)

息子くんがまず受け始めたサービスはEarly Interventionというプログラムでした。(参考リンク

The Early Intervention Program helps young children (birth to 3 years) who are not learning, playing, growing, talking or walking like other children their age. The program works with your family to set meaningful goals for your child and create a service plan to help your child and your family meet those goals.

https://www1.nyc.gov/site/doh/health/health-topics/early-intervention.page

【意訳】Early Intervention プログラムとは誕生から3歳までで、他の同世代の子供たちに比べて発育がゆっくりな子供たち対象のプログラムです。このプログラムはご家族と共に子供たちにとって意味のある目標を設定し、その目標を達成するためのサービスプランを組み立てていきます。

こんなプログラムがあることは普通知らないですよね。たぶんNYCで生まれ育った人だって知らないと思います。

このプログラムを知ったきっかけは、息子くんの2歳検診の半年後でした。

息子くんは2歳の時点で二語文を話せませんでした。また、こちらが言っていることもあまり通じていない様子。そこでドクターは、半年様子を見ましょう、といい、半年後にまた会うことに。半年後に会っても、大して進歩はなかったので、そこでEarly Interventionを紹介されました。

たまたまDevelopmental Pediatrician (発達小児科医)がオフィスに来ていた日で時間もあったのでそのまま診てもらうことに。

遅れの具合を見て、プログラムにも受け入れてもらえるでしょうということで、申込用紙等もその場で渡された記憶があります。

ミーティング、テストの日々・・・

まずはどれほど発育が遅れているのか、そして、どんなサービスが必要となるのか見極めるためにも、親との面談・子供の発育の具合を見るテストがありました。

基本的に担当コーディネーターがついてくれて手続きを進めてくれます。

ここで確か厄介だったのは、息子くんが日本語と英語のバイリンガル扱いだったこと。そして、家では主に私が日本語で話しかけているということだった記憶があります。

なぜならば、なるべく正しく言葉の遅れの具合を見るために、日本語でのテストをする必要があったのです。ただし、単純に日本語をツールとして使うために、母親である私が試験官(?)にはなれません。親子ですからなんとなく通じちゃいますしね。こういうケースの場合、本来だったら市が通訳者を連れてくるそうなんですが、日本語通訳がNYC市にいなかったのです。

ということで、私のお友達で子供の扱いにも慣れている子に通訳をお願いした経緯があります。

このテストの際に重要なのは、ちょっと症状を大げさに言うことです。親心で「この子はこれもできる、あれもできる」という風にフォローしちゃいけません。なるべく多くのサービスが承認されるようにできないことをしっかりとアピールする必要があります。

本当に胸が痛いです。発育が遅れていることを認めるだけでも悲しい気持ちになります。それに加えて、前向きに発言することすら止められてしまう。でも、これは交渉術の一つとして開き直るしかありません!

このEarly Interventionは3歳の誕生日が来るまでの子供が対象でしたので急ピッチで手続きが進められ、あっという間にセラピーを受け始めることができました。

スピーチセラピーと作業療法 (Occupational Therapy) が認められ、当時通っていた保育園までセラピストが通ってくれました。

保育園のオーナーなセラピーを施設内で受けること自体は快くOKを出してくれたのですが

「こんなに小さい段階でレッテル貼られるなんてかわいそうだ。子供それぞれに発育のスピードがあるだけなのに。」

とちょっと怒っていました。

実は、このコメント、老若男女・国籍問わずたくさんの人に言われます。慰めてくれてるんです。良心から言ってくれているんです。でも、これって実は子供のためにはならないと私は考えています。レッテル貼られようが、無駄かもしれないセラピーだろうが、子供の成長を助けるのであれば受けない手はないのです!

ちなみにEarly Interventionを受けたことは、学校の記録等には残らないそうです。

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