Early Intervention

情報を発信するにあたり、今までどんなサービスを受けてきたかも整理したいと思います。しかし、人間です。しかも子供二人出産してますので、脳みそが完全に崩壊しています笑 サービス開始時期が、記憶してた時期とずれておりました。

NYC無料サービス Early Intervention (~3歳まで)

息子くんがまず受け始めたサービスはEarly Interventionというプログラムでした。(参考リンク

The Early Intervention Program helps young children (birth to 3 years) who are not learning, playing, growing, talking or walking like other children their age. The program works with your family to set meaningful goals for your child and create a service plan to help your child and your family meet those goals.

https://www1.nyc.gov/site/doh/health/health-topics/early-intervention.page

【意訳】Early Intervention プログラムとは誕生から3歳までで、他の同世代の子供たちに比べて発育がゆっくりな子供たち対象のプログラムです。このプログラムはご家族と共に子供たちにとって意味のある目標を設定し、その目標を達成するためのサービスプランを組み立てていきます。

こんなプログラムがあることは普通知らないですよね。たぶんNYCで生まれ育った人だって知らないと思います。

このプログラムを知ったきっかけは、息子くんの2歳検診の半年後でした。

息子くんは2歳の時点で二語文を話せませんでした。また、こちらが言っていることもあまり通じていない様子。そこでドクターは、半年様子を見ましょう、といい、半年後にまた会うことに。半年後に会っても、大して進歩はなかったので、そこでEarly Interventionを紹介されました。

たまたまDevelopmental Pediatrician (発達小児科医)がオフィスに来ていた日で時間もあったのでそのまま診てもらうことに。

遅れの具合を見て、プログラムにも受け入れてもらえるでしょうということで、申込用紙等もその場で渡された記憶があります。

ミーティング、テストの日々・・・

まずはどれほど発育が遅れているのか、そして、どんなサービスが必要となるのか見極めるためにも、親との面談・子供の発育の具合を見るテストがありました。

基本的に担当コーディネーターがついてくれて手続きを進めてくれます。

ここで確か厄介だったのは、息子くんが日本語と英語のバイリンガル扱いだったこと。そして、家では主に私が日本語で話しかけているということだった記憶があります。

なぜならば、なるべく正しく言葉の遅れの具合を見るために、日本語でのテストをする必要があったのです。ただし、単純に日本語をツールとして使うために、母親である私が試験官(?)にはなれません。親子ですからなんとなく通じちゃいますしね。こういうケースの場合、本来だったら市が通訳者を連れてくるそうなんですが、日本語通訳がNYC市にいなかったのです。

ということで、私のお友達で子供の扱いにも慣れている子に通訳をお願いした経緯があります。

このテストの際に重要なのは、ちょっと症状を大げさに言うことです。親心で「この子はこれもできる、あれもできる」という風にフォローしちゃいけません。なるべく多くのサービスが承認されるようにできないことをしっかりとアピールする必要があります。

本当に胸が痛いです。発育が遅れていることを認めるだけでも悲しい気持ちになります。それに加えて、前向きに発言することすら止められてしまう。でも、これは交渉術の一つとして開き直るしかありません!

このEarly Interventionは3歳の誕生日が来るまでの子供が対象でしたので急ピッチで手続きが進められ、あっという間にセラピーを受け始めることができました。

スピーチセラピーと作業療法 (Occupational Therapy) が認められ、当時通っていた保育園までセラピストが通ってくれました。

保育園のオーナーなセラピーを施設内で受けること自体は快くOKを出してくれたのですが

「こんなに小さい段階でレッテル貼られるなんてかわいそうだ。子供それぞれに発育のスピードがあるだけなのに。」

とちょっと怒っていました。

実は、このコメント、老若男女・国籍問わずたくさんの人に言われます。慰めてくれてるんです。良心から言ってくれているんです。でも、これって実は子供のためにはならないと私は考えています。レッテル貼られようが、無駄かもしれないセラピーだろうが、子供の成長を助けるのであれば受けない手はないのです!

ちなみにEarly Interventionを受けたことは、学校の記録等には残らないそうです。

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習い事を探す苦悩

7歳にもなると、周りの子たちはいろいろな習い事を始めています。サッカー・バスケットボール・野球・空手・スイミング・体操などなど。成長がゆっくりで性格も穏やかな息子くん。何か好きなものや得意なことが見つかったほうが、大人になったときの心のよりどころを見つけやすいと考えているので、習い事はさせてあげたいとは思っています。

「普通の子」ではないということ

そこでやはりひっかかってしまうのは、同世代の子供に比べて、指示を理解するのに時間がかかること。また、他の子供たちとのコミュニケーションもうまくいかないことも多いことです。なので、一般的な習い事のコースを受けても、楽しいと思えるレベルまで達成するのに時間がかかるのが現実です。

今までピアノとスイミングを習わせてみました。

ピアノ:知り合いの紹介で日本人の先生。プライベートレッスンなので息子くんのペースで進めることができました。ただ、心を開くまでに時間がかかり、先生の指示に従って歌を歌ったり鍵盤を叩いたりという簡単なことも難しく、娘ちゃん出産を機にフェードアウトしてしまいました。。。

スイミング:昨年学校とYMCAのスイミングクラスが提携し、クラス全体でスイミングを習わせてもらえる機会がありました。その時、とっても楽しそうにしていたと聞き、家でもスイミングの日を楽しみにしていたので、学校提携のプログラムが終了したタイミングで、同じYMCAのスイミングクラスにサインアップしました。

ここで、落とし穴。学校のクラスで習いに行ったときは、担任の先生がた(特別学級用に訓練している先生)が引率し、毎日過ごしているクラスメートたちとレッスンを受けていたのです。

しかし!YMCAのスイミングクラスはそうはいきません。通常のスイミングインストラクターによるレッスンで、発達障害のない同世代の子供たちとレッスンを受けます。初心者コースなので上手に泳げる子供たちはいないものの、やはり指導のテンポや注意のかけかたには満足できませんでした。

多少水への恐怖心は弱まり、プール遊びが好きにはなったので大失敗とは思っていませんが、続けていてもあまり進歩しないと考え、こちらも退会。

発達障害に特化しているクラスはやはりすごい

いろいろリサーチした結果、14th Street Y (住所 344 East 14th StreetNew York, NY 10003)という施設で発達障害児を対象としたプログラムがあることを知りました。先日、カポエラの体験レッスンを受けてきたのですが、最初は緊張してしょんぼりしていた息子くんですが、数分後にはニコニコしながら楽器を触り、しばらくするとドアの向こうから笑い声が聞こえてきました。(保護者は外で待機です)

保護者は外で待機しているのですが、特殊?な子育てをしているからでしょうか。コミュニティ意識が強いんでしょうね。いきなり声をかけあい、情報交換をしてくれました。連れて行った娘ちゃんにもたくさん声をかけてくれ、今英語コンプレックス真っただ中の私の心もだいぶ軽くなりました。

そんな暖かい雰囲気の中、超ド級の人見知り、先述したように英語コンプレックス真っただ中、非社交的な私でも、40分間あっという間に過ぎました。

息子くんはといいますと、満面の笑みで汗だくになって出てきました!インストラクターの方々もたくさん褒めてくださって、対応の仕方もちゃんと心得てる感じが見て取れました。

あ~・・・さすがだなぁ~。なんでもっと早くこういうプログラムに絞って探さなかったのか・・・(って、こういう後悔ばっかり笑)

もちろん入会決定です!!!!

この施設ではスイミングもあるそうなのですが、今はクラスはお休みだそうなので、まずはカポエラから。。

写真は撮り忘れてしまったので、次回行ったときにでも外観の写真を撮ってきますね。(ブログ初心者らしい凡ミス)

息子くんの赤ちゃん期

育てやすい赤ちゃんだった

生まれて数か月はなかなか寝てくれなかったりで大変でしたが、ミルクもよく飲むし、ネントレもうまくいって、一人でベビーベッドで夜通し寝てくれるようになって、とっても育てやすい赤ちゃんな息子くんでした。

機嫌が悪いことも全然ないし、危ないこともしない。うるさくもないし、神経質でもなさそう。よく食べてよく寝てよく笑ってよく遊んで。もう、初めての子供としては完璧だと思うくらいの赤ちゃんでした。「だめ」と言えば言うことを聞いてくれてましたし。

変わってる子だなぁーとは思っていた

変わってるな~と思っていたのが、どんな物を与えても、とりあえずシャカシャカ振る癖があったところです。

普通、赤ちゃんて何でも口の中に入れますよね?それを全くしなかったんです。

マラカスを高速で振る息子くん

とにかく振る。振っても音が鳴らないものには興味なし。お気に入りのおもちゃはマラカスみたいなものでした。

それに加え、目の前で手を振っていたこともありました。手を振っている間、指の間の景色を眺めている感じ。夫は「電車から見る景色を再現しているんだよ」と言ってましたが『そうなんかな~、これがよく見かける手ヒラヒラなんじゃないかな~』とは思ってました。

車輪が大好きだった

少し大きくなってくると、乗り物にも興味を持ち始めました。そしてもちろんそのおもちゃにも興味を持ちます。車、飛行機、電車。頂き物のおもちゃもたくさんあったので遊ばせていました。やっぱ男の子だしこういうの好きになるんだ~特に積極的に紹介していないのに不思議だな~と思ってました。

ただ、遊び方がこれまた変わっていたんです。

車輪がついているものは、何であろうとひっくり返して、車輪をひたすら回し続ける。親指でピーンと回して、減速してきたらまた親指でピーン。この繰り返し。ずーーーーっとやってました。

変わり者の多い家庭でしたので…

医者から言われる前から、なんか普通と違うよなーと思うことはあったのです。でも名前には反応するし目を見てくるし多少コミュニケーションは通じているみたいだし、はっきりと自閉症という感じではなかったんですよね。それこそ、言葉がなかなか出てこないな、くらいで。それも「男の子だし」で慰められ全然気にしてなかったのです。

プラス、私の家族も変わり者が多かったので、まぁ、「普通」に当てはまらない子が生まれてくるのは想定内という感じでした笑 それでこそ私の子供だ!くらいに思ってましたよ。

今振り返ると、そんなのんきなこと言ってないで、早くセラピーとか始めてあげなさい!と当時の私にアドバイスしてあげたいです。